クラウド会計ソフトfreee(freee会計)には、3つの料金プランが用意されています。
- スタータープラン(月額料金1180円)
- スタンダードプラン(月額料金2380円)
- プレミアムプラン(年額料金39800円)
何でプレミアムプランだけ年額なん?
理由はわからないけど、そうなんなんだ。
スタータープランとスタンダードプランは、月払いと年払いが選択できる。年払いにすると、2カ月分安くなるよ。
結論をいきなり言っちゃいます。
その理由を知りたい方は、この先をどうぞ!
freee会計の各料金プランの特徴
さっそく各料金プランの特徴から解説しますね。
freee会計の料金とプランを表にまとめるとこうです。
出典:freee会計(公式)
スタータープラン(月額料金1180円)
スタータープランは最安値(月額料金1180円)の有料プランです。
(上位プランと比較すると)出力できるファイルやレポートの閲覧に制限がありますが、不動産投資の確定申告や帳簿付けに困ることは全くありません。
後からでも上位プランに変更できるから、名前のとおりスタータープランから始めてみたらどうかな?
スタンダードプラン(月額料金2380円)
スタンダードプランは標準的機能が備え付けられた月額料金2380円のプランです。
freee会計(公式)でも神推しされており、こういうメリットがあります。
- 月次推移や資金繰りのレポートが利用できる。
- サポートの優先順位が高い。
スタンダードプランなら、経営分析が好きな不動産投資家を満足させられるんじゃないかな?
プレミアムプラン(年額料金39800円)
プレミアムプランは年額料金39800円の最上位プランです。
簿記超初心者だから、不安で夜も眠れない。
もしくは、他会計ソフトからの乗り換えしてきた方におすすめのプランです。
- 下位プランでは使えない電話サポート。
- マネーフォワードクラウド確定申告・弥生のクラウド確定申告ソフトといった、他の会計ソフトからの移行を助けるサポート
プレミアムプランは、不動産投資が順調に進んで法人化を検討している不動産投資家を満足させられるんじゃないかな?
freee会計を不動産投資に使うなら、スタータープランで十分
freee会計を不動産投資(不動産所得の確定申告)に使うなら、スタータープランでノープロブレムです。
なぜなら、スタンダードプラン以上の機能は、不動産投資には過剰すぎる機能だからです。
スタンダードプランの過剰機能を解説します。(上図の矢印)
領収書のデータをスマホで取得できます。でも、そんなに数はいりません
クラウド会計ソフトfreee(公式)には、領収書をスマホなどで撮影して帳簿へ転記する機能があります。
参考:freee会計(公式)「レシート類の取り込み機能について」
スタンダードプランはこの機能を無制限で使うことができますが、スタータープランでも月5件は利用可能です。
スマホでの不動産投資用の領収書処理は、月5件分もあれば十分ではないでしょうか?
それ以上の領収書は、手動入力もできますからね。
消費税申告機能は不要です
不動産投資家は免税事業者(消費税を納める必要がない事業者)です。
居住用不動産の貸付は、消費税のかからない非課税取引だからです。
したがって、この機能は不要です。
昔、消費税還付という節税スキームは、令和2年度(2020年度)の税制改正で封じ込められたよ。
月次推移/資金繰りレポートは不要です
freee会計では、貸借対照表と損益計算表の金額を月ごとにに並べて表示する月次推移と、入出金を集計する資金繰りレポートがあります。
参考:freee会計(公式)「月次推移(損益計算書・貸借対照表)を確認する」
参考:freee会計(公式)「資金繰りレポートでキャッシュフローを確認する」
しかし、不動産投資は入出金が安定しているため、他の事業とは比較にならないくらいリスクは小さいです。
コロナウイルスで株式市場が暴落してもボクは無傷だよ。
だから、よっぽど無茶な融資を組まない限り資金ショートすることはありません。
よって、この機能は不動産投資には過剰機能です。
売掛/買掛レポートも不要です
freee会計では、売掛金と買掛金の状況をグラフレポート形式(csvファイル/PDFファイル)で確認できる機能があります。
参考:freee会計(公式)「freee会計で確認できるレポート」
しかしながら、不動産投資家のほとんどは個人事業主(個人投資家)です。
個人投資家は信用がないため、売掛や買掛を使う機会がありません。
ボクの支払期限は長くて1週間とかだよ。
マジ金ねぇ~
最後に、最安料金月1180円のスタータープランでできることを確認しておきましょう。
freee会計「最安料金スタータープラン」でできること
freee会計の機能をまとめるとこうです。
「スタータープラン」でも、結構いい感じに〇がついていませんか?
帳簿入力の保存とデータの修正ができる
日々の取引内容はその都度クラウド(ネット上)へ自動保存されます。
ですので、ネット環境さえ整っていれば、どのPC(スマホ)からでもクラウド会計ソフトfreee(公式)にアクセスして修正が可能です。
freee会計の目玉機能「自動で経理」も利用可能です。
帳簿類の作成ができる
簿記の知識が乏しい初心者でも、不動産所得の確定申告書作成に必要な帳簿類をかんたんに作成できます。
- 固定資産台帳
(減価償却費を計算するときに利用される帳簿) - 仕訳帳
(最も基本的な帳簿) - 総勘定元帳
(勘定科目ごとに記入された帳簿)
もちろん、65万円の青色申告特別控除の絶対条件である複式簿記による帳簿の作成も可能です。
【65万円の青色申告特別控除】
- 不動産投資が事業的規模(10室もしくは5棟以上)。
- 複式簿記(正規の簿記)で損益計算書と貸借対照表を作成する。
確定申告書の作成・出力ができる
freee会計を不動産投資で使う最大の目的は、不動産所得の確定申告書の作成と出力です。
帳簿入力と初期設定さえ済ませておけば、いくつかの質問に答えるだけで損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)を備えた確定申告書が作成できます。
損益計算書
貸借対照表
損益レポートの作成ができる
freee会計には任意の期間内の損益をグラフで表示する機能があります。
出典:freee会計(公式)
ただ、不動産投資は毎月の収支変動がないため、直線的で面白くないかもしれませんね。
不動産投資はそれだけ安定した事業であるということだね。
チャット・メールサポートを利用できる
freee会計ではチャットやメールでのサポート体制が整えられています。
freee会計の使い方や確定申告でわからないことがあれば、こちらのサービスを使えば解決するでしょう。
- チャットサポート
チャットで質問すれば、回答が返ってきます。
(ただし、営業時間内に限る) - メールサポート
メールで質問すれば、回答が3営業日で返信されます。
freee会計の料金プランのまとめ
クラウド会計ソフトfreee(公式)の料金プランはどれにしようかな?という悩みは解決したかな?
不動産投資にfreee会計を使う場合、980円のスタータープランの一択だよね。
スタータープランで物足りないようであるなら、グレードアップすればいいだけの話だからね。