クラウド会計ソフトフリー(freee)には、1つの無料プランと3つの有料プランが用意されています。
- 無料プラン(無料)
- スタータープラン(月額料金1180円)
- スタンダードプラン(月額料金2380円)
- プレミアムプラン(年額料金39800円)
無料プランとは、お試しプラン(登録してから30日以内に適応される無料のプラン)から有料プランに移行しなかったときに適応されるプランのことです。
結論から入ります。
「発表!freee会計の無料プランの全て | 不動産投資の確定申告は?」
なぜでしょうか?
「無料プランでできること」「有料プランとの違い」と合わせて解説します。
freee会計「無料プラン」だけで「不動産投資の確定申告」ができない理由
これが無料プランで叶わない理由は簡単です。
無料プランは、帳簿作成と確定申告書の作成。どちらもできます
ですが、帳簿データの保存期間制限・確定申告書の出力制限があるため、結局は不動産投資の確定申告に利用できません。
freee会計の無料・有料プランを比較(まとめ表)
有料プランと、クラウド会計ソフトfreee(公式)の無料プラン(お試しプラン)でできることを比較するとこうです。
– | 無料プラン (お試しプラン) |
有料プラン |
---|---|---|
データの閲覧・編集・保存 | 直近1カ月分 | 無制限 |
請求書類の閲覧・編集 | ||
スマホで撮影→帳簿へ転記 (ファイルボックス機能) |
月5枚まで | 月5枚まで(スタータープラン) |
無制限(スタンダードプラン以上) | ||
仕訳帳のCSV/PDF出力 | 10データの出力まで | 無制限 |
総勘定元帳のCSV/PDF出力 | ||
取引データのCSV出力 | × | |
チャットサポート | 登録後1週間のみ | ○ |
メールサポート | 3営業日で返信 | 3営業日で返信(スタータープラン) |
1営業日で返信(スタンダードプラン以上) | ||
電話サポート | × | プレミアムプランのみ利用可能 |
確定申告書類の作成機能 | 入力まで | 出力までOK |
※freee会計(無料プラン)より、不動産投資に関連する内容のみを抜粋・編集
すべてを知りたい投資家は「freee会計のプランについて(freee会計公式)」をチェックしてください。
それでは、各項目を解説していきます。
freee会計の無料プランでできること(有料と同様)
データの閲覧・編集・保存ができる
クラウド会計ソフトfreee(公式)の無料プランは、日々の取引内容はその都度ネット上へ自動保存されます。
ですので、ネット環境さえ整っていれば、どのPC(スマホ)からでもfreee会計(公式)にアクセスして閲覧・編集・保存が可能です。
無料プランでも、freee会計の目玉機能「自動で経理」も利用できるよ。
帳簿類の作成ができる
freee会計(無料プラン)では、簿記の知識が乏しい初心者でも不動産所得の確定申告書作成に必要な帳簿類を作成できます。
- 固定資産台帳(こていしさんぜいだいちょう)
- 仕訳帳(しわけちょう)
- 総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)
確定申告書の作成ができる
freee会計(無料プラン)では、帳簿入力と初期設定さえ済ませておけば、いくつかの質問に答えるだけで損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)を備えた確定申告書が作成できます。
損益計算書
貸借対照表
損益レポートの作成ができる
freee会計(無料プラン)には、損益をグラフで表示する機能があります。
こんな感じにです。
出典:freee会計(公式)
メールサポートが利用できる
freee会計(無料プラン)は、メールで質問すれば回答が3営業日で返信されるという「メールサポート」が利用できます。
freee会計の使い方や確定申告でわからないことがあれば、このサービスを使えばすぐに解決するかもしれませんね。
『freee会計の料金 | 不動産投資に使うならスタータープランで十分だぞ』
freee会計の無料プランでできるが、制限されること
クラウド会計ソフトfreee(公式)の無料プランでは、有料と同様に使えるかのように見える機能がありますが、実際は利用制限されている機能があります。
それがこの4つの機能です。
- データの閲覧・編集・保存
- スマホで撮影→帳簿へ転記
- 仕訳帳と総勘定元帳の出力
- チャットサービス
データの閲覧・編集・保存は制限される
freee会計(無料プラン)では、データの閲覧・編集・保存が永久のように感じるかもしれません。
しかし実際は、データは直近1カ月分しか保存できないため、実際に閲覧・編集できるのも1カ月分です。
30日以上無料プランを使い続けると、このような画面が表示されます。
freee登録日から1ヶ月を過ぎたため XX/XX 〜 XX/XXまでの取引を表示しています。 全ての取引を表示するには有料プランへご登録ください。
言い換えると、最初の方に登録したデータは1カ月後には削除されるため、全データのストックがでません。
『freee会計と不動産投資は相性抜群!家賃の帳簿付けも半自動化で楽チン』
[スマホで撮影→帳簿へ転記]は制限される
freee会計(無料プラン)には、領収書をスマホなどで撮影して、帳簿へ転記する機能があり、これも制限なく使えるように見えるかもしれませんね。
参考:freee会計(公式)「レシート類の取り込み機能について」
しかし実際は、月5件までの利用可能であり、6件目からは保存ができません。
さらに言えば、スマホで撮影して帳簿へ転記した先月のデータは、削除される運命です。
(取引データは直近1カ月分しか保存できないため)
めっちゃ悲しいやん!
仕訳帳と総勘定元帳の出力件数は制限される
freee会計(無料プラン)では、仕訳帳と総勘定元帳(勘定科目別に分けた帳簿のこと)の出力も制限なくできるように感じるかもしれません。
しかし実際は、10件までの出力で、11件移行はカットされてしまうのです。
チャットサービスの利用は期間限定である
freee会計(無料プラン)では、チャットでのサポート体制が永遠のように感じるかもしれません。
しかし実際は、登録後1週間しか使えません。
『freee会計と不動産投資 | お試しプラン中(無料期間中)に試そう!これだけは』
freee会計の無料プランでできることのまとめ
freee会計の無料プランは解約しない限り永久的に使えるけど、不動産投資(不動産所得)の確定申告は無料プランだけで解決できないよ。
freee会計の無料プランは、不動産投資の確定申告書の出力ができないからだったね。
確定申告書の出力ができなくても、「作成後は国税庁のe-Tax(イータックス)を使えばいいや」と悪知恵が働くかもしれません。
でも、データの保存期間が1カ月間なので、確定申告書を1カ月で仕上げなくてはならなくなるよ。
よっぽどパワーがある投資家以外はムリだろうね。
ていうか、freee会計の利用方法が分かって、サービスに満足できそうなら有料プランにしようよ!