多くのサラリーマン投資家が世話になる銀行。それがオリックス銀行です。
しかし、属性に厳しい、面談がキツイ、審査も硬いなどのネガティブな意見もあるのも事実です。
実際、スルガ銀行&TATERU事件後、オリックス銀行の面談審査を受けてみると、「審査と面談は確実に強化されていた」と感じました。
オリックス銀行の面談審査内容をお届けします。
その前に、スルガ銀行&TATERU事件を簡単に振り返ってみましょう!
スルガ銀行の融資問題
スルガ銀行は静岡県にに本店を置く地方銀行です。
不動産投資家や不動産会社の間では「金利が高いが審査が速く、他の銀行が融資しないようなリスクの高い不動産に融資をしてくれる銀行」で知られています。通称4.5%の銀行。
スルガ銀行の融資金額の上限は不動産価格の9割です。だから、投資家は1割と購入諸費用を用意する必要があります。
しかし、ここでスルガスキーム系不動産会社(投資案件の99%以上をスルガ銀行で融資付けする不動産会社)は悪だくみをするわけです。

「投資家用1億円」「銀行提出用1.2億円」の2部作ってやれ。
銀行もチョロイもんだぜ!
こうして、スルガ銀行からフルローン・オーバーローンを引き出すのです。



この行為は違法であるため、スルガ銀行は被害者です。
しかし、スルガ銀行はこの不正を黙認して融資を実行していた。ここに大きな問題があります。
TATERU文書改ざん事件
TATERU(タテル)は木造アパートを建築販売して、そのまま管理を行う不動産会社です。東証1部にも上場しています。
以前はインベスターズクラウドという社名でしたが、2017年にTATERUに社名変更しています。
TATERUは不動産融資で2つの過ちを犯しました。
その結果、2019年7月に1週間の業務停止命令を受けています。
TATERU系メガ大家さんたちは無事なのでしょうか?
『メガ大家の失敗を暴露する!サラリーマン投資家はイメージに騙されるな』

実は、TATERUから物件を3つほど紹介されたことがあるんだ。
オーバーローンの提案もあった。
結局、物件所在地が勝てるエリアと思えなかったため断ったよ。
甘い投資話に耳を傾けなくて本当によかった。
オリックス銀行の面談審査
2018年もワンルームマンション投資で攻め、オリックス銀行の融資を使って東京都内の物件を購入しました。
詳細『不動産投資ローン | オリックス銀行の融資が欲しけりゃこれを見よ!』
スルガ&TATERU事件以前の「オリックス銀行の面談審査」はこの通りです。
事件以前の面談審査内容
- 金融資産のエビデンス(証拠)の提出
(通帳、保険証書のコピー or PC画面のコピー) - 会社を退職する。もしくは独立する意思がないことの確認
- ワンルームマンションの現地調査の有無の確認
- 不動産契約書に間違いがないことの確認
- これからもワンルームマンションを買い増しする意思があるのかどうかの確認
自宅を持っていなかったころは、自宅はどうするのかという質問もありました。
人気『「不動産投資家は自宅マンションを買うな」は古い!徹底反論するよ』
スルガ銀行&TETARU事件後の面談審査内容
スルガ銀行&TETARU事件後は、以前の面談審査にこの2点が追加されていました。
①不動産契約書2重作成がないことの確認
- 不動産契約書を2重作成していないこと
- ローン契約後に値引きを受けたときは、銀行に連絡すること
- 以上2点を秘密にしていたときは、ローンを一括で返済すること
この内容にそった念書に署名捺印をすることを求められました。

これは、スルガ銀行事件「オーバーローンを引き出す2重契約書作成問題」を受けてだろうね
②金融資産のエビデンス資料の確認
金融庁資料(投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果)を踏まえて読み進めてください。
オリックス銀行の面談審査では、以前から金融資産のエビデンスの提出は求められていましたが、それを確認されることはありませんでした。
しかし、今回の面談審査では、その場で銀行や証券会社の口座にログインし、提出書類と相違ないことの証明を求められました。

これは、TATERU事件「貯金通帳の金額を改ざん」を受けてだろうね。
[追記]
2019年もオリックス銀行の面談審査を受けましたが、本記事と同内容でした。
人気『大阪ワンルーム投資は失敗する!東京の感覚でやったらハイリスクやで』
まとめ
何らかのテクニックを使ってローンを引き出せたとしても、それがバレた途端に投資家の信用は失墜するよ。
もし、それを指導していたのが不動産会社なら同罪だね。
『ヤバい?騙された?リノシーがサラリーマン投資家に噂される理由』
その投資家は、もうオリックス銀行から今度融資を受けることはできないし、不動産会社も取引中止などの処分を受けるはず!
反対に、銀行に提出する書類にヤマシイことがなければ、どんな審査(確認)を受けても問題ないはず!
これらからは、アングラな投資家は淘汰され、クリーンな投資家が生き残るに違いません。少なくとも、オリックス銀行の融資に関しては。