不動産投資が軌道に乗ってくると、不動産がもっともっと欲しくなりませんか?
これが不動産の魔力です。
そういうときは、不動産投資用の口座に現金(プライベートなお金)を入金して、バシバシ決済していきます。
ただし、会計上では入金を売上として帳簿付けされないようにするテクニックが必要となります。
こんなときに便利な勘定科目が「事業主借」です。
本日は、ややこしい事業主勘定のひとつ、事業主借の使い方をマスターしましょう!
[本日の帳簿付け]
- 10万円を不動産投資の銀行口座に入金した。
- 不動産投資の銀行口座へ10円の利息が入金した。
不動産投資とプライベートのお金は区別する
(不動産投資が個人事業の場合)不動産投資とプライベートのお金の区別をつけることは困難です。
不動産投資であろうとプライベートであろうと、自分のお金であることに違いはないからです。
だからか?こういうことも普通に起こりえます。
- 不動産投資用のお金を、旅行費用に充てる。
- 不動産投資用の銀行口座から、預金を引き出す。
- プライベート用のお金で、不動産投資に必要な備品を買う。
- プライベート用のお金を、不動産投資用の銀行口座に入金する。
ですが、この2つのお金(不動産投資とプライベート)は、会計では区別が必要です。
この区別に使われる事業主勘定が、事業主貸(じぎょうぬしかし)と事業主借(じぎょうぬしかり)です。
不動産投資の事業主借とは?
不動産投資の事業主借とは、不動産投資事業が(プライベートの)あなた個人からお金を借りたことを意味する勘定科目です。
言い換えれば、不動産投資事業にあなた個人のお金を貸したということです。
ただ、あなたのお金であることに違いはないため、返還する必要はありません。
不動産投資事業が(プライベートの)あなた個人からお金を借りたという事実を「事業主借」として帳簿付けするだけでよいのです。
『freee会計「事業主貸の使い方」不動産投資の口座から預金を引き出した』
freee会計を不動産投資用にカスタマイズ
クラウド会計ソフトfreee(公式)のデフォルトは事業所得です。
不動産所得が記録できるように、設定を変更する必要があります。
『freee会計の不動産投資用カスタマイズ | 初期設定はこれだけ!』より
freee会計「入金の帳簿付け方法」
プライベートなお金を不動産投資の銀行口座へ入金する
[取引]→[取引の一覧・登録]を選びます。
[収入]を選び、口座は[入金する銀行名(不動産投資用口座)]を選びます。
[勘定科目]は[事業主借]を選び、金額を入力します。
備考欄に「現金入金」などとメモしておくと、後でわかりやすいですね。
最後に[収入を登録]をクリックします。
この結果はこのように反映されます。
不動産投資の銀行口座へ利息が入金された
コチラの記事で解説しています。
『不動産投資の銀行口座に10円の利息が入金!freee会計で帳簿付けすると』
freee会計「事業主貸の使い方」のまとめ
事業主貸と事業主借。
どっちが貸しでどっちが借りなのか?本当にややこしい。
ただ、不動産投資の場合はこの5つのパターンで考えられるから、しっかり使い分けよう!
[事業主貸]
不動産投資事業が、あなたにお金を貸す。
☆使用例
- 不動産投資用の銀行口座を使って、プライベートな何かを買う。
- 不動産投資用の銀行口座から、預金を引き出す(出金する)。
[事業主借]
不動産投資事業が、あなたからお金を借りる。
☆使用例
- プライベート用のお金で、不動産投資に必要な備品などを買う。
- プライベート用のお金を、不動産投資用の銀行口座に入金する。
- 不動産投資用の銀行口座に、利息が入金されます。