freee会計(クラウド会計ソフトfreee)は、初心者にやさしくて使いやすいと聞いててんけど、よう分からんねん?
どんなところが分からないのかな?
不動産投資の勘定科目が見当たらへんねん!
例えば家賃収入とか。
確かにそうだね。
freee会計のデフォルトは事業用だから、不動産投資に使う場合は設定を変更する必要があるんだ。
何やぁ。それ先に言ってぇやぁ~
じゃあ、始めるよ。
freee会計で不動産所得を記帳できるように設定変更する方法
サラリーマン投資家が不動産を貸し付けることで得られる対価は、1万円であろうと100万円であろうと「不動産所得」です。「事業所得」ではありません。
『キャッシュフローと不動産所得の違いを知って、成功の秘訣を手に入れよう!』
ですが、クラウド会計ソフトfreeeの勘定科目のデフォルトは事業所得です。
だから、不動産所得が記録できるように設定変更する必要があります。
設定の変更方法を解説するよ。
[設定]→[事業所の設定]を選びます。
[詳細設定]タブを選びます。
[不動産所得使用区分]欄の[使用する]にチェックを入れ、[保存]ボタンをクリックします。
そうすることで、不動産所得用の勘定科目が追加されます。
参考:クラウド会計ソフトfreee(公式)「【個人】不動産所得を記帳する」
freee会計に不動産投資に使う銀行口座を登録する方法
不動産投資専用口座(不動産投資専用クレジットカード)をfreee会計に登録します。
不動産投資とプライベートで使う銀行口座は分けておいたほうがいいよ。絶対!
もし、不動産投資用にクレジットカードを作れるなら、なおさらいいよ。
そうすれば、freee会計の「自動で経理」という機能をフルに活用できるから。
参考:freee会計「自動で経理」
[口座]→[口座を登録]を選びます。
不動産投資に使う銀行口座を選びます。
参考:楽天銀行
[登録する]をクリックします。
銀行口座の登録完了!
参考:クラウド会計ソフトfreee(公式)「銀行やクレジットカードを登録する(口座を登録)」
freee会計に取引先を簡単登録する方法
取引先は取引ごとに登録できますが、まとめて登録しておくと後が楽です。
- 不動産管理会社
- (投資用マンションの)管理組合
- 不動産仲介会社
- 司法書士事務所
試しに、管理会社を登録してみましょう!
[取引]→[取引の一覧・登録]を選びます。
[取引先]→[+新規登録]をクリックします。
取引先の名前を入力して[登録する]をクリックします。
参考:クラウド会計ソフトfreee(公式)(詳細登録方法)「取引先を登録する」
freee会計の税区分を変更する方法
「勘定科目の税区分の変更」も取引毎にできるが、まとめて変更しておくと後が楽です。
- [非課取引]家賃・敷金・礼金・更新料
- [対象外]管理費・修繕積立金・建物
ただし、事務所を貸し出したときに得られる家賃や、返還しない礼金・保証金などは課税取引だからね。
「業者が売主」の建物も課税取引だよ。
参考:国税庁「地代、家賃や権利金、敷金など」
試しに、賃貸料の税区分を変更(課税売上→非課売上)してみましょう。
[設定]→[税区分の設定]を選びます。
[不動産所得用]タブ→[賃貸料]をクリックします。
[税区分]→[非課売上]をクリックします。
[保存(カーソルを下にスライドすると表れる)]する。
参考:クラウド会計ソフトfreee(公式)「税区分の種類と選び方について」
freee会計のテクニック「帳簿入力のコピー方法」
これは初期設定ではないけど、クラウド会計ソフトfreeeでよく使う機能だから解説しておくよ。
不動産投資は毎月同じ内容を帳簿付けすることが多いですよね?
ローン返済は元金返済と利息返済の金額が毎月違うから気を付けてね。
freee会計の「取引テンプレート」という機能を使って、賃貸料の帳簿付けをコピーしてみましょう。
帳簿付けパターンの登録方法
freee会計で何らかの帳簿付けをすれば、取引結果がホーム画面右下に表示されているはずです。
その中から、[賃貸料の取引結果]をクリックします。
[取引テンプレートとして登録]をクリックします。
[テンプレート名]を決めて[保存]をクリックします。
これで、賃貸料を帳簿付けするパターンの登録が完了です。
参考:クラウド会計ソフトfreee(公式)「取引のひな型を作成する(取引テンプレート)」
帳簿付けパターンのコピー方法
[取引]→[取引の一覧・登録]を選びます。
[取引テンプレート]から[家賃収入(登録した取引テンプレート)]を選びます。
家賃入金日を入力して[登録]をクリックします。
こんな感じに、過去・未来、自由自在にコピーができます。
『freee会計の料金 | 不動産投資に使うならスタータープランで十分だぞ』
freee会計の初期設定のまとめ
本記事は「せめてこれだけは!」というモノに限定したよ。
細かい設定はfreee会計(公式)「freee会計の初期設定の流れ」を見てほしい。
一番最初の設定「freee会計で不動産所得を記帳できるようにする」をしないと、freee会計が不動産投資に機能しないよ。
入力さえしておけば、クラウド会計ソフトfreeeが複式簿記 + 損益計算書 + 貸借対照表をサポートしてくれる。
この4つの条件がそろえば、青色申告特別控除65万円が狙えるよ!
- 事業的規模(5棟10室)
- 複式簿記で記帳
- 損益計算書を確定申告書に添付
- 貸借対照表(バランスシート)を確定申告書に添付
不動産投資の規模が小さいうちは会計ソフトは不要かもしれない。
でも、簿記初心者が青色申告特別控除65万円を目指すなら、何らかの会計ソフトが必須になってくるからね。