職場感覚で不動産業者の敷居をまたぐ @ぴろりです。
「中古築浅ワンルームは高すぎて手が出ない」という理由もありますが、数年前からは中古築古ワンルームハンターと化しています。
ひょっとすると、あなたも同じ境遇の投資家もしれませんね。
もしそうなら、融資申込書を記入したり金銭消費貸借契約を結ぶとき、毎回どうしようもない事実に直面しませんか?
それは、「融資期間が年々短くなる」という事実です。
本記事を読めば、築古ワンルームマンション投資の悲しい現実を理解できます。
さあ、始めましょうか。
物件は年々古くなる
ボクが不動産投資家を志したときは30代でした。
しかし、もう40代です。
ボクが初めて投資したワンルームマンションは築11年でした。
しかし、もう築19年になりました。
このように、投資家が歳を取るように、物件の築年数も古く(長く)なります。
あたり前やん!
と、ため息をついたユーザーもいるかもしれませんが、これが融資期間に影響を与える重要な事実だから、ページを閉じずにこらえてください。
具体的に解説していきましょう!
ワンルーム投資の融資期間は築年数で決まる
ワンルームマンション投資に融資する銀行は限定的です。
<ワンルーム投資に融資している(していた)銀行>
銀行 | 事務手数料(税抜) | 最低手数料(税抜) |
---|---|---|
オリックス銀行 | 1.0% | 10万円 |
SBJ銀行 | 1.5% | – |
ARUHI(アルヒ) | 2.5% | 25万円 |
セゾン | 2.5% | 25万円 |
イオン住宅ローンサービス | 1%もしくは2% | 10万円もしくは20万円 |
ソニー銀行 | 10万円もしくは50万円 | 10万円 |
三井住友トラスト L&F | 1.5% | 10万円 |
詳細はリンク先を見てね。
融資期間に関しては各行規定がありますが、多くが築年数に比例します。
例えばこうです。
これは、築年数30年の物件であるなら、融資期間は17年(47-30)ということです。
かつて、SBJ銀行の融資期間の規定(ワンルーム投資向け)は下記のとおりだったため、融資期間でメリットが大きかった。
(最長35年)
しかし、2018年あたりに「融資期間の短縮化」が行われ、融資期間が伸びなくなりました。
三井住友トラスト・ローン&ファイナンスは共同担保が必要。
アルヒは金利連動が長期プライムレートであるというデメリットがあります。
『アルヒ(ARUHI)のアプラス投資用マンションローンはココに注意!』
オリックス銀行のワンルームの融資期間
オリックス銀行(当時はオリックス信託銀行)の融資期間はこうでした。
融資期間=45年-築年数
ですが、数年前に改定され、2019年はこの条件です。
融資期間=55年-築年数
オリックス銀行は属性(年収・職種・資産背景)には厳しいけれど、比較的金利が低く(2.675%)、融資期間が長い(最長30年)というメリットがあり、築浅・新築ワンルーム投資では有利です。
しかしながら、このルールにのっとると、築古であればあれほど融資期間は削られるため、毎月の返済金額の負担は大きくなります。
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新耐震物件と返済金額
現在、多くの銀行が旧耐震物件のワンルームを融資NGとしています。
ですので、融資を使うなら新耐震物件が投資対象になります。
だから、最古の新耐震(1984年築)への融資期間は20年(55-35)となるのです。
例えば、金利2.675%・20年で1000万円の融資を受けた場合、毎月の返済金額は53846円です。
金利2.675%・30年で1000万円の融資を受けた場合、毎月の返済金額は40428円であり、毎月約1.3万円のキャッシュフローの差が生まれることになります。
融資期間は年々短くなる
2019年現在、1984年築新耐震物件の融資期間は20年ですが、年々これは短くなっていきます。
今年、1984年築のワンルームでは20年の融資期間が取れるかもしれませんが、来年は19年、再来年は18年…という感じにです。
つまり、現在のワンルームマンションの価格が高いから様子見をしている間に、融資条件はどんどん悪化し、ローン返済金は増え、キャッシュフローが取りにくくなるのです。
『オリックス銀行のローン面接最前線!スルガ事件以降の厳格体制は変わらず』
まとめ
金利2.675%で融資を受けると、1年融資期間が短くなると2000円~3000円程度ローン返済金が増えるんだ。
縦軸:ローン返済金(円)
横軸:融資期間
ん~厳しいね。