ワンルームマンション投資は、不動産投資というジャンルの中では低い価格帯です。
だから、現金でサクッとお買い上げする投資家もフツーにいます。
しかしながら、あなたがフツーのサラリーマン大家なら、なかなかそうはいかないのではないでしょうか?
ボクもそう。
これからは、借金大王 @ぴろりと呼んでね。
だから、融資を使ってワンルームマンション数室買いこむと、それなりの金額になります。
すると「まとまった金額を低金利で借り換えできないか」と考えるようになりますよね?
ただ、低金利借り換え作戦は奥深く、単純ではありません。
例えば、金利3%のローンを金利2.5%に借り換えできたとしても、全く得にならないこともあるからです。
本記事を読むと、どういう条件で借り換えできると得なのか。反対にどうだと損なのか。その一例が理解できます。
では、始めましょう!
ワンルーム投資ローンの借り換え費用
借り換えで損得をハッキリさせるためには、まずはワンルーム投資ローンの借り換え費用をしっかりマスターする必要があります。
というのは、借り換え費用は借り換え先の銀行へ組み入れる(一緒に借りる)のが普通だからです。
つまり、借り換え費用の多さはデメリットになるのです。
ワンルーム投資ローンの借り換え5大費用(手数料)はこのとおりです。
- ローンの解約手数料
- ローンの借入手数料
- 抵当権の登記&抹消費用
- 司法書士手数料
- 印紙費用(印紙税)
ワンルーム投資ローンの借り換え費用は、①ローンの解約手数料と②ローンの借入手数料が大きなウェイトを占めます。
それ以外は、10万円くらいで見ておけばよいでしょう。
本記事は、これら「5つの手数料の合計=25万円」と仮定して話を進めます。
『すべて見せます!ワンルーム投資ローンの借り換え費用トップ5』
借り換えの損得勘定
ワンルーム投資ローンの借り換えで、得をするとはどういうことなのか?損とはどういうことなのか?
これを定義づけしておきます。
なお、借り換えの費用(先に解説した借り換え5大費用)25万円は、借り換え先銀行のローンに組み入れるとします。
「借り換えると得」とは?
ワンルーム投資ローンの借り換えで得するとは、借り換え先銀行へのローン総支払金額が、借り換え前銀行へのローン総支払金額より減ることです。
言い換えると、借り換え費用を負担しても、総支払額が軽い(少ない)ですね。
「借り換えると損」とは?
ワンルーム投資ローンの借り換えで損するとは、借り換え先銀行へのローン総支払金額が、借り換え前銀行へのローン総支払金額より増えることです。
言い換えると、借り換え費用を負担すると、総支払額が余計に重くなった(多くなった)ですね。
その借り換えは得なの?損なの?
ここからは、具体例を挙げて解説していきます。
借り換え前のワンルーム投資ローンの条件はこうです。
- ローン借入額:1000万円
- 金利:3%
- 期間:30年
5年後の借り換え先のワンルーム投資ローン条件はこうです。
- ローン借入額:889万円+25万円
- 金利:2%(1%ダウン)
- 期間:25年
※5年間のローン返済で、残債(ローン残高)は889万円まで減少しています。
繰り上げ返済シミュレーションソフトを使って、この2つのワンルーム投資ローンを計算するとこうなります。
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
借入額 | 889万円 | 914万円 |
金利 | 3% | 2% |
返済残期間 | 25年 | |
毎月返済額 | ¥42,157 | ¥38,740 |
返済軽減額 | – | ¥3,417 |
総支払額 | ¥12,647,060 | ¥11,621,929 |
総支払額軽減額 | – | ¥1,025,131 |
このローン条件で借り換えると、毎月の返済額がおよそ3400円少なくなり、約100万円得をすることがわかります。
めちゃええやん!借り換えGoGo!
でも、この金利以下で借り換えできないと損をするというボーダーラインはどこやろ?
次は「ボーダーライン(損得分岐点)」を考えてみましょう。
ワンルーム投資ローンの借り換えボーダーライン
金利が○%以下の条件で借り換えできないときは損をするという、ボーダーライン(金利)を計算するとこうなります。
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
借入額 | 889万円 | 914万円 |
金利 | 3% | 2.75% |
返済残期間 | 25年 | |
毎月返済額 | ¥42,157 | ¥42,164 |
返済軽減額 | – | -¥7 |
総支払額 | ¥12,647,060 | ¥12,649,005 |
総支払額軽減額 | – | -¥1,945 |
そのボーダーライン(金利)は約2.75%です。
借り換え金利2.75%以下の条件で融資を受けないと、借り換え先銀行へのローン総支払金額は、借り換え前銀行へのローン総支払金額より減りません。
つまり、借り換え損になるのです。
ワンルーム投資ローンの借り換えボーダーラインは返済残期間で異なる
以上の結果から、0.25%以上金利を下げれば借り換えは、得であることがわかりました。
しかし、0.25%以上金利が下がれば、いつでも借り換えOKかと言えばそうではありません。
返済残期間別ボーダーライン(金利)を見てください。
返済残期間 | ボーダーライン(金利) |
---|---|
25年 | 2.75% |
20年 | 2.65% |
15年 | 2.40% |
10年 | 1.90% |
残りの返済期間が短くなればなるほど、金利条件が厳しくなることがわかりますよね。
つまり、残りの返済期間が短くなると、借り換えはより難しくなるということです。
まとめ
ワンルーム投資ローンの借り換えは、決断が早ければ早いほどいいことがわかるね。
ワンルーム投資ローンの返済残期間が15年以上あるなら、借り換えにチャレンジするだけの価値はあるんじゃないかな。
不動産投資借り換えサイト「不動産投資ローン借り換えサービス 」を使うと、あなたが借り換えできるのか否かハッキリするよ。
診断は無料なので、チェックしてみたらどうかな。
ただし、返済残期間が10年を切っているなら、繰り上げ返済で返してしまったほうが効率がいいよ。ボクならそうするね。